はじめての方へ
「企画会社ってなに?」「催事に出るってどういうこと?」――百貨店催事にはじめて関わる作り手・ブランドの方へ、恵隆会が正直に、わかりやすく解説します。
01 WHAT IS A PRODUCER企画会社(催事企画会社)とは?
百貨店やショッピングモールの「催事(さいじ)」――期間限定でつくられるポップアップ売り場――を、作り手・ブランドに代わって企画・運営する会社が「催事企画会社」です。売り場をつくるだけでなく、実はもうひとつ、とても大切な役割があります。それが「口座(こうざ)」の仲介です。
なぜ企画会社が必要なのか ―「口座」のしくみ
企業どうしの取引では、まず「取引口座」を開設します。長期的にお付き合いする前提でお互いの会社情報・銀行口座を共有し、そこではじめて売上や支払いのやり取りができるようになります。逆に、単発の取引や、長く続くか分からない取引では口座を作る意味がなく、原則として現金でのやり取りに限られてしまいます。
百貨店にとって、出店するブランド一社ごとに口座を開き、現金でやり取りするのは大きな手間です。そこで、すでに口座を持っている「企画会社」をブランドとのあいだに入れます。売上はいったん百貨店から企画会社へ支払われ、企画会社はそこから手数料を相殺して、ブランドへお支払いする――この口座を介した精算の仲介が、企画会社の主な業務のひとつです。
お金の流れ
この仕組みは、三者すべてにメリットがあります
ブランド一社ごとに新しく口座を開かなくても、企画会社にまとめて精算するだけ。個々のブランドへ支払う手間を大きく省けます。
企画会社を介することで百貨店からの信用を得られ、自社でゼロから営業する時間と手間をかけずに、百貨店の売り場に立てます。
信頼できるブランドを届けて売り場を活性化。三者が「また一緒に」と思える関係を、長く続けていけます。
もうひとつの役割 ― 売り場の編成
企画会社は、一つのブランドだけを見るのではなく、百貨店の全館テーマや季節の打ち出しに合わせて、「どの時期に、どんなブランドがふさわしいか」「いま人気のアイテムを持つブランドはどこか」を提案し、館内のイベントスペースを埋めていきます。
恵隆会(ACCESSORY MARIKO)は、40年にわたり自社ブランドを百貨店で展開する中で培った信頼関係をもとに、約4年前から催事企画の事業を本格化しました。現在は150を超えるブランドを全国の百貨店へご紹介しています。全国の百貨店と契約し、各館と情報を共有――それぞれの百貨店の特徴を理解したうえで、ブランドに合った売り場をご提案できることが、私たちの強みです。
02 HOW IT WORKS百貨店催事の仕組み
催事は、施設が用意した区画に期間限定で売り場をつくり、商品を販売する形です。恵隆会が施設と区画・会期を調整し、その売り場にふさわしい作り手を編成します。作り手は商品を持ち込み、会期中に販売。売上は、施設・企画会社・作り手のあいだで、あらかじめ決めた条件にもとづいて精算されます。
恵隆会は毎月30〜50本の催事を全国45施設で開催しています。作り手は、自分の作品に合う売り場・客層を選んで出店でき、はじめての方でも運営はすべて私たちがサポートします。
03 CONSIGNMENT & RATE委託販売と「掛け率」のはなし
催事の多くは「委託販売」――売れた分だけ精算する形――で行われます。このとき、売上のうち施設・企画会社にお支払いいただく割合を「掛け率(かけりつ)」と呼びます。
掛け率は施設や催事の種類によって異なります。恵隆会は、その条件を出店前に必ず明示し、あいまいなまま出店をお願いすることはありません。さらに恵隆会は「率の最大化」ではなく「販売機会の最大化」を大切にしており、ブランド様の手数料をできるだけ抑える仕組みにしています。くわしくは他社との違いをご覧ください。
04 EVENT vs POP-UP催事とポップアップの違い
「催事」と「ポップアップ」は、ほぼ同じ意味で使われますが、ニュアンスに違いがあります。「催事」は百貨店・商業施設の定例的な期間限定イベント(物産展やバラエティ催事など)を指すことが多く、「ポップアップ」は、より短期で話題性を重視した出店を指す傾向があります。
恵隆会はどちらの形にも対応しています。作り手の商品や狙い――じっくり売りたいのか、話題をつくりたいのか――に合わせて、最適な売り場をご提案します。